知ればもっと愛おしくなる
桜(サクラ)の語源に隠された「神様」の物語
春の訪れとともに私たちの心を躍らせる桜
当たり前のように「サクラ」と呼んでいますが、実はその名前の由来には古代日本人の「祈り」と「信仰」が深く関わっていることをご存知でしょうか?
今回はお花見の席で少し自慢したくなるようなサクラの語源にまつわる3つの説をご紹介します
【神様が宿る場所「サ+クラ」説】

最も有力で、日本らしいと言われているのがこの説です
「サ」= 田の神様
「クラ」= 神様の座る場所(御座)
昔の人々にとって桜の開花は「田の神様が山から降りてきた合図」でした
桜の下でお酒や料理を楽しむ「お花見」は、もともとは神様と一緒に食事をしてその年の豊作を願う神聖な儀式だったのです
【女神の美しさが由来「サクヤビメ」説】
日本神話に登場する絶世の美女、木花之佐久夜毘売(コノハナノサクヤビメ)をご存知でしょうか? 富士山の守り神であり、「桜の花のように美しい」と讃えられた彼女の名前の「サクヤ」が転じて「サクラ」になったという説です。 神話の世界から名前が来ていると思うと桜の華やかさがより一層際立ちますね
【言葉の成り立ちから見る「咲く+ら」説】

シンプルですが言語学的に自然なのがこの説です
「花が咲く」の「咲く」に、複数を表す「ら」が加わったというもの
一輪ではなく木全体がいっせいに咲き誇る。そんな圧倒的な風景を見た昔の人が「咲く・ら!」と呼んだ姿が目に浮かびます
サクラの語源には諸説ありますが、共通しているのは「日本人がいかにこの花を特別視してきたか」ということです

桜を見上げる時は「神様が宿っているのかも」「サクヤビメのように美しいな」と、その名前に思いを馳せてみてはいかがでしょうか?いつもの風景が少し違って見えるかもしれません


