環椎後頭関節と整体

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環椎後頭関節の歪みやズレが発生する原因と整体の必要性

環椎後頭関節は、頭蓋骨の後頭骨と第一頚椎(環椎)との間に位置する関節で、頭部と頚部の動きをつなぐ最も重要な構造の一つです。

この関節の位置は、以下の3つの方向的なズレによって構成されています。

  • 回旋(ねじれ)
  • 側方偏位(左右方向のずれ)
  • 前後方向のずれ

中でも、回旋(ねじれ)の偏位は非常に厄介で、一度発生すると筋肉や靭帯、関節包などによって固定されやすく、自然に戻ることは難しいとされています。

このねじれが持続することで、関節の隙間が局所的に狭くなり、周囲を通る神経や血管(特に迷走神経や後頭下神経、椎骨動脈)に圧力が加わりやすくなります。

その結果、自律神経症状や頭痛、めまいなど多様な不調の原因となることがあります。

関節周囲の筋肉と歪みの関係

環椎後頭関節周囲には、多くの短く繊細な筋肉群が存在します。

つまり、関節の位置保持と運動に深く関わっています。

以下に代表的な筋肉を示します。

大後頭直筋(だいこうとうちょくきん)

後頭骨から第2頚椎棘突起につながり、頭部の伸展・回旋を補助。

小後頭直筋(しょうこうとうちょくきん)

後頭骨と第1頚椎を結び、微細な頭部の安定に寄与。

上頭斜筋(じょうとうしゃきん)

後頭骨と環椎横突起をつなぎ、側屈や頭部の安定性を保つ。

下頭斜筋(かとうしゃきん)

第2頚椎と環椎をつなぎ、頚椎の回旋に関与。

板状筋(ばんじょうきん)

頚板状筋と頭板状筋に分かれ、後頭部から胸椎・頚椎を結び、頭部と頚部の伸展や回旋を補助する比較的大きな筋肉。姿勢保持筋としても働き、深層の筋群と連動して関節に持続的な力を加える役割も持つ。

これらの筋肉は、関節にズレや歪みが発生した際に、防御反応として緊張が高まります。

さらに関節を固定化する要因になります。

特に板状筋は姿勢保持のために慢性的に緊張しやすく、深層の筋肉に影響を与えるため、関節の回旋や側方偏位を助長する一因ともなり得ます。

総括 ~整体による改善の可能性~

整体では、環椎後頭関節の微細なアライメントの乱れを正確に調整し、関節間のスペースを正常化することで、神経や血管への圧迫を軽減することが可能です。

これにより、頭痛、めまい、自律神経症状など、環椎後頭関節に関連する様々な不調が改善する可能性があります。

特に、筋肉の緊張と構造の歪みが連動して症状を悪化させている場合、筋緊張の緩和と関節の位置修正を同時に行う整体的アプローチは非常に有効です。

体の根本から不調の原因にアプローチするため、再発の予防にもつながります。

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