片頭痛の前兆
通常は60分以内に前兆が終わり、引き続いて頭痛が始まります。 漠然とした頭痛の予感や、眠気、気分の変調などは前兆と区別して予兆といいます。
視覚症状
最も一般的なタイプの前兆になります。眼に現れる症状で、閃輝性暗点(せんきあんてん)として現れる場合が多いです。閃輝性暗点とは、突然視野の中央あたりにキラキラした点が現れ、視野の一部に歯車のようなギザギザしたものがあらわれ拡がっていきます。また、その症状は目を閉じていても見えます。その結果、暗点を残します。視野の中で部分的に見えない部位を暗点と言いいます。5~20分ぐらいで自然に消失します。
感覚症状
チクチクした嫌な感覚が体の一部に出現します。
言語症状
頻度は低いです。片頭痛の前兆は、会話の内容に問題のある(失語症)の症状状が現れる事が多いようです。
運動症状
手足に力が入りにくくなる脱力が局所に始まります。その脱力が徐々に広範に広り、半身のケースが多いようです。しかし、全身のケースもあるようです。
脳幹症状
まず『脳幹』とは脳の下の方にある呼吸、血液循環、嚥下、睡眠や覚醒などで必要な活動を司る中枢です。主に脳幹症状では『会話は正常だが呂律が回っていない』『回転性めまい』『耳鳴』『難聴』『複視』『運動失調』『意識レベルの低下』などがあります。また、見ているものが大きくなったり小さくなったりする「不思議の国のアリス症候群」がみられることもあります。若年者、特に女児に多く、10歳以下では珍しくはないと言われています。
診断
- 問診
- MRI検査(くも膜下出血や脳腫瘍、もやもや病のような生命に直結する問題を確実に否定するため)
- 血液検査(薬を安全に使えることを確認するため、主に肝臓・腎臓の機能を測定)