治療
頭痛発作時の対処法
光や音の刺激を避け、暗く静かな場所で横になって休むことが必要です。軽い頭痛なら数時間の休養や睡眠をとることで治る場合もあります。痛みが強いときは、痛む部分に冷却シートや冷たいタオルなどを当てて冷やすようにすると、痛みがいくらか和らぐこともあります。
薬物治療
症状から日常生活に支障が出る場合は、内服薬を用いての治療になります。軽度の片頭痛であれば、通常の鎮痛薬かあるいは市販薬が有効です。
頭が痛くなる前兆時に服用
『本番の頭痛』を抑える効果があります。様々な種類の薬があり、医師と相談しながら自分に合ったものを見つけてください。なお、一般的な薬よりもずっと速く効くように作られています。
例:トリプタン
普通の痛み止め
例:製品名 ロキソニン、イブ、バファリン、ボルタレン、カロナール、ポンタールなど
予防薬
発作が多い(月3、4回以上)、頭痛がひどすぎるなど、何らかの理由でトリプタンが使えない、予防した方が経済的に安い時などは、予防薬を毎日飲むこともあります。月10回を超えそうであれば(例えばトリプタンを月10回内服する状態)薬物乱用頭痛となり、薬からの離脱が難しくなります。そこで、予防薬を用いて避けるという場合もあります。なお、内服開始後、約半年で効果判定を行います。
例:製品例 ミグシス、クリアミン、インデラル、デパケンなど
予防
規則正しい生活を心掛け、できるだけストレスをためないようにしましょう
『ストレスをため過ぎず、リラックスをし過ぎない』というのが大切。片頭痛持ちの方は、休日などにリラックスのし過ぎで頭痛を起こすことがあります。
したがって、平日と週末でメリハリをつけた生活はせず、休日でも規則正しい生活を心がけましょう。また、空腹も片頭痛の引き金となります。
毎朝規則正しく起床し決まった時間に眠るようにしましょう
短い睡眠時間もストレスになりますが睡眠時間が長いことも片頭痛にとっては誘発因子になります。適度な睡眠時間を確保し、良質な睡眠をとるようにしましょう。なお、良質な睡眠をとるためには寝る前にカフェインの入った飲み物(コーヒーや緑茶など)を控え、ストレッチをすることをお勧めいたします。
刺激物を避けましょう
人混み、騒音、強いにおいのあるものは、片頭痛の誘因となります。
日差しを避ける
日差しの多いところではサングラスをしましょう。
スマホやパソコンの使いすぎに注意!
良質の睡眠をとるためにも、就寝2時間前は、使用を控えましょう。
片頭痛を誘発する食品を控える
ワイン・チーズ・チョコレート・ハム・ソーセージ・ナッツなどが片頭痛の原因物質として言われています。しかし、人により誘因となる食品は異なります。ご自身で食べてみて『頭痛回数が増える』など、思う食品を控えるようにしてみるといいと思います。なお、ご自身にとって誘因とならない食品は問題ありません。
片頭痛を和らげる食品
ビタミンB2
豚肉、卵、大豆、焼海苔、うなぎ、ごま
マグネシウム
ほうれん草、下記、大豆製品、魚介類
ビタミンC
イチゴ、じゃがいも、緑茶
ビタミンE
大豆、うなぎ、しじみ、落花生
ビタミンA
バター、牛乳、卵黄、にんじん、ほうれん草
トリプトファン
牛乳、大豆、果実