目次
「微弱電流治療機で痛みが取れること」と「整体で痛みが再発しなくなること」の違いを作用の対象と持続性の観点から論理的に説明します。
1. 微弱電流治療機の作用
対象
主に神経系・細胞レベル
微弱電流は、生体電流に近いレベルの電気を流すことで、損傷部位の細胞修復や炎症抑制をサポートします。
神経の過敏を鎮める働きがあるため、痛みを「感じにくくする」効果が期待できます。
特徴
痛みを一時的に抑える(鎮痛効果)。
組織修復の促進による回復のサポート。
ただし、からだの歪みや動作の癖といった根本的原因には直接作用しにくい。
2. 整体の作用
対象
構造(骨格・筋膜・関節)と機能(動作パターン)
整体は、関節の位置関係や筋膜のバランスを整え、「なぜ痛みが出たのか」という根本の要因に働きかけます。
例:骨盤の歪みを調整 → 腰椎や股関節の負担減少 → 再発防止
特徴
からだの動き方や支え方そのものを改善する。
再発しにくい状態=「治りやすい環境」をつくる。
効果は即効性よりも、繰り返しで安定性が増す。
3. 両者の違いをまとめると
微弱電流治療機 → 「痛みの信号を小さくする」=症状のコントロール
整体 → 「痛みを生み出す土台を変える」=原因のコントロール
4. 臨床的な意義
急性期の強い痛み:微弱電流で鎮めるのが有効。
慢性的に繰り返す痛み:整体で根本改善するのが有効。
実際は、この両方を組み合わせることで「短期の楽さ」と「長期の安定」を同時に実現できる。
患者さん向けに例えるなら:
微弱電流は「消火器で火を消すこと」
整体は「火事の原因を取り除くこと」というイメージです。
