整骨院で頭痛の治療をした時に起こる好転反応とは?症状や症状の期間について解説
病院で検査をしても問題がないのに、毎日頭痛薬を飲まなくはいけないほど頭痛に悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
頭痛の多くは、首や肩周りの筋肉が硬くなったり、体が歪んだりしたことによる体の血行不良が原因です。
整骨院へ来院し頭痛の改善を期待したものの、施術後に良くなったと思っても帰宅後に体がだるくなるなど不調を感じるケースもあります。
施術効果がなくなったわけではなく、好転反応が起きている可能性があるのです。
今回は、整骨院で頭痛の治療をした時に起こる好転反応について解説します。
好転反応とは?
好転反応とは、整骨院や整体院でマッサージや施術を受けた後に体が痛くなったり、だるさや眠気を感じるなどの体調変化を指します。
これは施術者の技術力が低いわけではなく、体が回復に向けて変化している証拠です。
したがって、基本的に心配する必要はありません。
むしろ、体が正しい方向に進んでいるサインと捉えることができます。
好転反応が起きる理由
好転反応は、施術を受けることによって、体に蓄積された老廃物や疲労物質などが血中に入り、排出されていく過程で体調に変化が現れることが理由です。
あまりにも一気に体へ刺激が起きた場合は、だるさや痛みだけではなく、吐き気をもよおすことすらあります。
好転反応が出るのは、体が大きく変化した場合と刺激が多かった場合の2種類です。
一般的に好転反応は、前者が多く、体が正常な状態に戻る過程で体のバランスが大きく変化することで発生します。
例えば、デスクワークなどで頭痛を感じていた場合、施術によって改善されると腰や背中など、今まで痛くなかった箇所が痛むケースが多いです。
施術の強さが体に合わず、刺激が多く感じられた場合は、オーバードーゼと呼ばれます。
施術のし過ぎが原因の好転反応なので、良い刺激だとしても痛みを感じやすくなってしまうのです。
もみ返しとの違い
マッサージなどを受けた時、もみ返しが起きて体が痛む人も多いのではないでしょうか。
一見すると、もみ返しと好転反応は似ていますが、原因が異なります。
体が回復するために痛みを感じる好転反応とは違い、もみ返しは施術を受けて筋繊維の一部が傷ついたり、炎症を起こしたりすることが主な原因です。
もみ返しの場合は、施術者の技術力不足のケースも多く、ひどい場合は頭痛や吐き気が悪化する可能性もあります。
整骨院で頭痛の治療時に起きる可能性がある好転反応の種類と対処法
好転反応、と一言で言ってもいくつか種類があります。
どのような症状が起きるのかは、個人差があるので種類と対処法をみていきましょう。
弛緩反応
弛緩反応とは、主に体がだるい、眠いといった症状が現れることです。
頭痛の治療により筋肉のコリが改善され、血流やリンパの流れが良くなることで起こります。
その際、副交感神経が刺激されるため、強いリラックス効果が得られ、緊張感がなくなることもあります。
体温が低い人の場合、施術後に発熱や痛みが生じることもあります。
弛緩反応が現れた場合は、無理をせずに十分な睡眠をとり、体を休めることが重要です。
体が回復に向かっているサインとして捉え、適切な休息を取るよう心掛けましょう。
過敏反応
過敏反応は、体が痛い・かゆい・頭痛が激しくなるといった症状です。
施術を受けて本来なら頭痛が改善されるものですが、施術を受けた部分の血流が良くなり、痛くなります。
施術所によっては、頭痛の原因となる組織を破壊して過敏反応を引き起こし、自然治癒力を利用することがあります。
この方法にはリスクがあるため、専門家の指導のもとで行うことが重要です。
施術前に十分な説明を受け、納得した上で治療を受けましょう。
より頭痛がひどくなるのは、首のこりをほぐした場合に多く見られる症状です。
施術によって急速に血流や良くなると、頭部へも血の巡りが良くなり、頭痛を引き起こしやすくなります。
過敏反応で、体の痛みやかゆみを感じた場合は、冷やすと症状が治りやすいです。
過敏反応によって頭痛が悪化した場合、後頭部をホットタオルなどで温めると頭痛が和らぐことがあります。
温熱療法は血行を促進し、筋肉の緊張を緩和する効果があります。
試してみてください。
もし頭痛が続く場合は、医療機関を受診することをお勧めします。
排泄反応
排泄反応とは、排便や排尿の量や色、匂いが変化することです。
施術によってリンパの流れが良くなり、老廃物の排出が促されるために起こります。
また、排泄反応は湿疹や吹き出物を引き起こしやすくなることがありますので、肌の清潔を保つことが重要です。
この反応が出ている場合は、十分な水分を摂り、軽く体を動かして老廃物が排出されやすいようにしましょう。
回復反応
回復反応は、施術によって血液の流れが良くなったことで、だるさ・発熱・吐き気が出る症状を指しています。
長湯をした時に体がのぼせてしまったような状態になり、体の不調を感じるでしょう。
回復反応が出た場合は、体を休めてください。
好転反応はいつまで続く?
好転反応は、施術後すぐもしくは翌日に発生しやすいです。
遅い人の場合でも、3日程度で症状が現れるため、施術後体調が不安定な方のほとんどは好転反応だと考えられます。
症状は長い期間続くものではなく、一般的に発症から1〜3日程度で改善します。
個人差があるものなので一概には言えませんが、長くとも1週間程度です。
ただし、2〜3日経過しても好転反応の症状が改善されない場合は、基本的に医療機関に相談をしてください。
好転反応だと思い込まずに、不安な時はすぐに医療機関の受診が大切です。
好転反応が起きやすい人の特徴
整骨院で頭痛治療の施術を受けた人が、必ず好転反応を起こすわけではありません。
個人差があるものなので、一概に「絶対に起きない」とも「絶対に起きる」ともいえるものではないのです。
一般的に、好転反応が起きやすい人の特徴は、日常的に姿勢が悪いことが挙げられます。
また、スマホなどを見る時間が長く、下を見ている時間が多い人も当てはまります。
これらの悪い習慣を続けているケースがほとんどです。
改善には、姿勢の見直しやデジタルデバイスの使用時間を減らすことが重要です。
好転反応は、体がとても疲れている人や痩せていて栄養状態が悪い人、持病があって薬を服用している人などに出やすいです。
持病がある人は、まずは主治医に相談することが重要です。
その上で、整骨院へ来店するようにしてください。
健康状態に応じた適切なアドバイスと治療が受けられます。
まとめ
今回は、整骨院で頭痛の治療を行った時に起きる好転反応について紹介しました。
好転反応は、頭痛症状を改善するために体が変化していることで引き起こされます。
そのため、不安に感じる必要はありません。
今回紹介した対処法を参考にしていただきながら、好転反応の期間を過ごしましょう。
不安な時や症状が改善しない時は、迷わず医療機関を受診してください。