千葉市中央区大森台にある整体で姿勢を美しく。
京成「大森台駅」徒歩1分のあしたば整骨院の久保です。
薬で体の痛みを和らげるメリットやデメリットは?痛み止めの種類や注意点について解説

肩こりや頭痛に対して、痛み止めの薬を飲む方も多いでしょう。
ただ、体の痛みに毎回薬を飲んでも問題ないのか、そもそも薬で体の痛みを和らげることは良いのかと迷います。
今回は、薬で体の痛みを和らげるメリットやデメリットについて紹介するので、参考にしてみてくださいね。
痛み止めの種類
痛み止め、と一言でいっても複数種類があります。
体の不調に対して、薬で対処することを良くないとイメージする方もいますが、痛みを我慢し続けることは辛い状況を長引かせるだけです。
そのため、うまく薬と付き合うことで、体の不調を軽減できるでしょう。
市販薬でも病院での処方でも、成分によって特徴が異なるので紹介します。
非ステロイド性消炎鎮痛剤
NSAIDsと呼ばれる局所の炎症を抑え、痛みを抑制する成分です。
以下の薬が、非ステロイド性消炎鎮痛剤の成分に該当します。
- アスピリン
- イブプロフェン
- ロキソプロフェンナトリウム水和物
アスピリンは、柳の抽出物に由来する成分で100年以上も解熱鎮痛剤として使用されてきた歴史を持ちます。
痛みだけではなく、発熱や炎症に効果を発揮するので、広く体の負担を軽減できるでしょう。
イブプロフェンは、アスピリンに次いで歴史のある痛み止めとして知られています。
総合感冒薬にも配合されている成分なので、体の痛みや風邪などで引き起こされる喉の痛みなどにも効果が期待できます。
イブプロフェンは、子宮に移行しやすいという特徴があり、生理痛の効き目が期待できるでしょう。
ロキソプロフェンナトリウム水和物は、体内に吸収されてから活性型に代謝される点が特徴です。
服用した際に胃への負担が少なく、飲みやすさが魅力といえます。
アセトアミノフェン
アセトアミノフェンは、脳で痛みを感じたり、刺激を感じたりすることを抑える作用が期待できます。
痛みを抑えるだけではなく、解熱剤としても多く使用されている点が特徴です。
胃や腎臓への負担もかかりにくいので、小児や年齢が高い方でも問題なく使用できるケースがほとんどといえます。
一方で、アセトアミノフェンは痛みを和らげる効果は期待できます。
しかし、炎症を抑える効果はほぼありません。
炎症が主体の痛みの場合は、多くが非ステロイド性消炎鎮痛剤を使用しています。
オピオイド製剤
オピオイド製剤は、医療用麻薬として知られています。
痛みを伝える神経に作用し、痛みを和らげてくれますがいきなり大量に飲むことはできません。
少量から始めるのが基本です。
患者様の痛みに合わせた量を決めていくので、少しずつ処方され、市販薬での購入はできません。
オピオイド製剤は、弱オピオイドと強オピオイドがあります。
弱オピオイドはトラマドール塩酸塩という成分の薬で、痛みを強く抑える作用があります。
おもに非ステロイド性消炎鎮痛剤やアセトアミノフェンでは効果がない場合に使用されます。
ただし、効果がない場合すぐに処方されるわけではなく、痛みが長く続く場合に処方されるものです。
強オピオイドはフェンタニルやブプレノルフィンなど、麻薬と呼ばれる成分が含まれた製剤です。
強オピオイドは、どうしても痛みがとれずに全身状態などを理由に手術が受けられないような場合に使用されます。
デュロキセチン
3ヶ月以上痛みが続き、すでに痛みを抑える力が低下してしまった場合に使用される薬です。
慢性疼痛と呼ばれる、痛みの原因がなくなった後も1ヶ月以上痛みが続いたり原因不明の痛みが3ヶ月以上続いたりする状態です。
痛みを長く我慢しているうちに、痛みに対する抵抗力がなくなり、逆に痛みに過敏になってしまいます。
そのような状態を改善するために、デュロキセチンが効果的です。
薬で体の痛みを和らげるメリットやデメリット

薬で体の痛みを和らげる場合、メリットもあればデメリットもあります。
どちらも理解した上で、痛みに対して対処をしましょう。
辛さをすぐに軽減できる点がメリット
痛みを感じた時、薬を飲むのは良くないと感じる人も多いです。
しかし、痛みは体に炎症があることを知らせる重要なサインです。
我慢すると、そのサインを無視することになります。
痛みが長く続くと、鎮痛剤が効きにくくなります。
さらに、体に負担をかけることになります。
炎症が起こると、ブラジキニンという痛みの元が発生します。
また、プロスタグランジンという痛みを強める物質も発生します。
薬を飲むと、プロスタグランジンの発生を抑える効果があります。
そのため、早めに薬を飲むと痛みが軽減します。
早期に痛みを軽減することで、辛さが和らぎます。
痛みの根本的な治療にならない点がデメリット
体の痛みを和らげるために薬を飲むデメリットは、痛みの原因である根本治療にはならない点です。
痛みについては緩和できます。
しかし、痛みの原因に対してアプローチするわけではありません。
痛み止めの効果持続の時間が過ぎるとまた痛みを感じる可能性があります。
長い期間痛みに悩んでいる人や、痛み止めを飲んでもすぐに痛みを感じるという人は、薬の使用にメリットを感じられないでしょう。
体の痛みを薬で和らげる際の注意点
薬を使用し、体の痛みを和らげるのは、辛さを早く改善できる点がメリットです。
一方で、使用するにあたって注意点もあります。
以下で紹介します。
ぜひ参考になさってください。
胃痛などに気をつける
痛みに対して薬を利用し続けることによって、胃が荒れやすくなる可能性があります。
特に非ステロイド性消炎鎮痛剤は、痛みが強くなるプロスタグランジンの発生を抑える点が特徴です。
プロスタグランジンは、胃粘膜を守る働きもあるので、発生を抑えてしまうと副作用で胃が荒れやすくなってしまいます。
そのため、胃への影響を避けるためにも、痛み止めを飲む際は胃薬と併用するようにしましょう。
薬を飲み過ぎると逆に痛みがひどくなる可能性
特に頭痛に関して、痛みがある時にすぐ薬を飲むと悪化することがあります。
薬を飲む習慣がつくと、不安が増えます。
飲まないと痛みが緩和されないと感じることがあります。
1回に飲む薬の量が増えることがあります。
これは薬物乱用頭痛と呼ばれます。
処方薬であれば、医師に相談できます。
市販薬をよく飲む人は注意が必要です。
薬を飲んでも痛みが緩和されない場合があります。
その場合は、医療機関を受診することを検討しましょう。
整骨院への来院も考慮してください。
まとめ
今回は、体の痛みを薬で和らげるメリットやデメリット、痛み止めの種類について紹介しました。
痛みを我慢し続けることは、痛みに敏感になってしまう可能性も高まるります。
薬を用いるのは悪いことではありません。
一方で、今回紹介したように注意点もあります。
よく理解した上で利用してください。
また、痛みがなかなか治らない場合は、整骨院の利用も1つの方法です。
検討してみましょう。