首のしくみ
首はの3つの組織から構成されています
- 骨と椎間板
- 筋肉と靭帯
- 神経
骨と椎間板
首の骨は、頚椎という7つの骨で形成されています。そして、7つの頚椎が積み重なると、中心部にできた穴が管のようになります。これを脊柱管といいます。
脊柱管には、脊髄という神経が腰まで伸びています。さらに頚椎と頚椎の間には、椎間板という組織が首が前後左右に動くようにクッションのような弾力性をもちながら、上下の骨がずれないように連結しています(環椎と軸椎の間に椎間板はありません)。
なお、詳しく用語を知りたい方は、weblio辞書をご覧ください。
筋肉と靭帯
- 靭帯(頚椎どうしを結ぶもの)
頚椎に一定以上の動きが生じないように抑えています。
- 胸鎖乳突筋(後頭骨と胴体を結ぶもの)
衝突時や首を後ろに倒す時は胸鎖乳突筋等が損傷を受けやすいといわれています。
神経
首の神経は3つに分けられます。
- 脊髄
脳とともに神経系の中枢を担っており、中枢神経と言われております。また、頸椎にある脊髄は頚髄といい、脊髄液が保護しています。
- 頚神経
後頭部、首、肩、腕、手の知覚と運動を支配しています。
- 自律神経
自律神経は内臓、眼、耳、汗腺、血管の機能を調節しています。なお、その働きを意識的に変化させることはできません。
なぜ見た目で首の長い人と短い人がいるのですか?
様々な要素が考えられますが
- 肩の高さ、位置から首の長さに影響を出すもの
- 首の角度やねじれ具合によって長さに影響するもの
- 頸椎自体の形状によるもの
① と②は機能面で『短くみえる』ものであり、一方③は構造的に『短い』を決定するものとなります。
そのうちの機能面の問題で『短くみえる』ものに関しては施術で改善されるものになります。
また、構造的な問題の場合は整体をしても変化が出にくいのが特徴です。
頚部の骨格は7つの骨との間に椎間板というクッション材がある形状ですが、その隙間が減少すれば『短くなる』ことにつながります。