捻挫

    捻挫とは


    不自然な形に体を捻り関節に力が加わって発生するケガのうち、骨折や脱臼以外のもの。

    つまり、靭帯や腱、軟骨などが傷つくケガのことを言い、さらにケガをした関節をX線(レントゲン)で診断すると『異常がない』ということになります。なお、関節であれば、全身どこでも捻挫を起こす可能性があります、

    ただ、一般的には、足首や指に多く見られます。また、突き指も捻挫の一種です。

     

    捻挫を起こしやすい状況


    • 高齢者が階段から足を踏みはずし転倒
    • 運動時や転倒時に足首や指をひねったり、手を強くつく

    症状


    • 負傷部位の痛みや腫れ
    • 内出血

    捻挫は、靭帯の傷つき具合によりレベルが別けられます。

    捻挫のレベル状態
    1度痛みも腫れも軽く、靭帯が一時的に伸びている程度
    2度靭帯の一部が切れている状態
    3度靭帯が完全に切れていて(靭帯断裂)、関節が不安定な状態

    ケガをした関節部には痛みや腫れがみられますが、軽度の捻挫や痛みを感じにくい靭帯をケガした場合、痛みを感じにくい場合もあります。しかし、『痛みがないから大丈夫!』と、無理をした場合、回復しにくくなり捻挫を繰り返すことになることもあります。

    診断


    問診

    ・受傷時の状況把握
    ・触診
    ・受傷部位を押さえたり関節に力を加えた時の痛みの場所、関節の状態を診る

    画像診断

    レントゲンやMRIなどを用いて骨折の有無を確認

    もし、捻挫になったら?


    応急処置

    腫れや痛みがある場合、無理して歩くのは控え、RICE(ライス)療法で応急処置をおこないましょう。
    一方、靭帯が痛むほどではなく腫れや痛みが軽い場合、RICE療法によるセルフケアで様子をみるのもいいでしょう。

    RICE処置(軽症の場合)

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      • 安静(Rest)

    目的:損傷部位の腫脹(はれ)や血管・神経の損傷を防ぐ
    方法:副子やテーピングにて、損傷部位を固定

      • 冷却(Iceing)

    目的:二次性の低酸素障害による細胞壊死と腫脹を抑える
    方法:アイシング(ビ二ール袋やアイスバッグに氷を入れて、患部を冷却。15~20分冷却したら(患部の感覚が無くなったら)はずし、また痛みが出てきたら冷やす。これを1~3日間繰り返す。 )
    ※なるべく直接氷をあてずに、アンダーラップを巻いたり、氷の入ったビ二ール袋をタオルでくるむようにしましょう。

      • 圧迫(Compression)

    目的:患部の内出血や腫脹を防ぐ
    方法:腫脹が予想される部位にスポンジやテーピングパッドをあて、テーピングや弾性包帯で軽く圧迫ぎみに固定
    ※ときどき指先などをつまんで感覚や皮膚・爪の色をチェックするようにしましょう。

      • 挙上(Elevation)

    目的:腫脹の抑制と軽減
    方法:損傷部位を心臓より高く挙げるようにします

     

    保存療法

    ケガの程度にあったギブスを用いて、受傷日から約3週間ほど固定します。
    その後、リハビリを開始します。おおよそ受傷日から6週間ぐらい経ってからジョギングのような軽めの運動から開始し、様子を見つつ運動の量や強度を増やしていきます。
    スポーツ復帰の目安は約3カ月後ほどと言われています。

    手術

    靭帯が切れた場合など、縫合をおこなうことがあります。その際入院が必要となり、術後は2~3週間ギブス固定をした後にリハビリをおこないます。なお手術は内視鏡を用いた小切開でおこなうことが多く、以前より回復が早くなってきています。
    しかし、何度もケガを繰り返している方ですと、単純に縫合できない場合もあり得ます。そのような場合、靭帯を補強する方法や再建する方法などを行うこともあるようです。

    ※RICE処置は近年、整形外科領域ではPolice処置としてアップデートされています。更に詳しく調べたい方はこちらをご参照ください。

    予防


    運動前に、しっかりとウォーミングアップをしましょう

    身体を温め(ウォーム)、心拍数や血流量を高める(アップ)事をウォーミングアップと言います。ウォーミングアップとは筋や関節を温めることにより関節可動域が広くなり、心拍や血流が高まると運動本番時の心肺への負担も軽減することが見込まれます。つまり、ケガの防止をはじめ、その後の運動へのスムーズな入りをサポート。さらにはパフォーマンスアップにつなげるなど様々な目的があります。

    サポーターやテーピングなどを活用し足首や指などを守りましょう

    日常生活などでは手軽に使用がしやすく、関節のぐらつきを適度に抑え安定させた状態で保つことができます。
    さらにサポーターなどは関節や周囲の筋肉、靭帯を適度に安定させる効果があります。そのため、力が出しやすくなる効果もあると言われています。

    足に合った歩きやすい靴を履きましょう

    足のサイズに合ったもの、さらに高さのない安定性のある靴を選ぶようにしましょう。

    生活習慣病や姿勢を気をつけましょう

    生活習慣病は足の血流を悪くし、足の麻痺や弱くなる原因となりえます。また、猫背などといった悪い姿勢が習慣になりますと、上手に体のバランスが保てなくなり、転倒しやすくなります。従って、生活習慣病を事前に防ぎ、正しい姿勢を保つことを心掛けましょう。

     

    美しい姿勢を保ち、運動のパフォーマンスを上げるために


    捻挫は受傷後の治療を正しくおこなうことが大切です。強い痛みや大きな腫れ、骨折を併発していると疑われるような重度の捻挫に関しては整形外科を受診し、レントゲンやMRIなどの画像診断を行うことが必須です。

    一方、軽度の捻挫の場合、及び骨折の治療を終えたにもかかわらず関節の動きに違和感を覚えるようなことがあれば整骨院を活用してみましょう。

    整形外科で、「骨には異常がありません」と診断されても痛みがある場合は、捻挫に伴う関節のズレを整復・矯正する施術を行うことで、症状の回復が早くなる傾向があります

    捻挫は関節がズレている時には、繰り返す事もあり得ますので、正しく治療を行うことで、運動パフォーマンスの維持に貢献することが見込まれます。

    あしたば整骨院では捻挫の整復・矯正を行うことにより、関節を正しい位置に導き、身体が無理なく力を発揮できるようになるよう治療をおこなっております。

    スポーツ選手をはじめ、ゴルフが大好きなご年配の方やクラブ活動などで痛めた小中学生の方まで、施術を受けて頂いています。
    是非、一度お試し頂けますと幸いです。

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