変形性頚椎症の診断
診断は、一般的に症状や神経学的所見、画像検査などで行われます。
まずは、医師が自覚症状と触診・視診といった診察をおこないます。その後、X線、MRI、CTなどの画像検査を用います。そうすることで、頚椎症の具体的な状態や進行度を確認します。さらには、神経学的な検査により、神経の反応や状態を評価する場合もあります。
変形性頚椎症の治療
変形性頚椎症の治療には保存療法と手術療法が選択されます。
そして、頚椎症性脊髄症は進行度や重症度により手術が必要になる場合があります。一方、頚椎症性神経根症は保存療法で改善ができることが多いようです。
保存療法
変形性関節症の症状の管理や進行を遅らせるのが目的です。また、一時的に症状を緩和させます。そのために、保存療法は有効な方法と言われています。
さらに、保存療法では、まず安静と炎症を抑え痛みを和らげるための薬物療法を用いられます。
痛みやしびれが強くなるような姿勢を避けます。そして、首を安静にすることにより症状の改善が見込めます。
しかし、痛みが強い場合には鎮痛剤や筋弛緩剤の内服を行います。
さらに、しびれを改善するビタミンB12などといった薬物療法が行われます。
しかし、薬物療法では症状が改善しない場合には痛み止めの注射が選択されます。その場合、原因となる神経に直接麻酔薬を注入するブロック注射が行われます。
手術療法
手術療法は、保存療法では痛みが緩和せず、日常生活に支障をきたす場合の適応です。こういうケースでは、手術療法を行うことがあります。
加えて、加齢による頸椎の変形により、症状がさらに進行した場合には重篤な症状が現れます。つまり、歩行障害や膀胱直腸障害、高度な脊髄障害等の症状が出る場合です。この場合も、手術による治療が選択されます。
手術による治療
手術では、変形により脊髄や神経根を圧迫していた頸椎を修復する治療が行われることもあります。
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