子宮筋腫

    子宮筋腫

    子宮筋腫は子宮の筋肉(平滑筋)にできるコブのような良性の腫瘍です。
    大きさや数もまちまちです。大きさについては、米粒大のものから赤ちゃんの頭の大きさほどの巨大なものもあります。
    さらに数については、1つだけではなく数個~数十個と複数個が同時にできることも珍しくありません。
    子宮筋腫は卵巣ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)の影響によって成長します。
    したがって閉経後に卵巣ホルモンの分泌がなくなっていくにつれ、子宮筋腫の成長もストップし小さくなってゆく可能性はあります。しかし、そのままの大きさを保つこともあり、完全に消失するということはありません。なお、詳しくは、公益社団法人日本産婦人科学会のホームページをご覧ください。

    子宮筋腫のできる場所によって4つに分けられます。

    千葉人気で有名な整体 子宮筋腫

        • 膜下筋腫
        • 漿膜下筋腫
        • 筋層内筋腫
        • 頸部筋腫

        それぞれ症状が異なり、治療法の選択肢も異なってくる場合があります。

        症状

        子宮筋腫のある患者さんの半数以上は無症状と言われています。しかし、大きさや出来る場所、数や子宮筋腫の種類などによっても症状や重症度は違ってきます。
        代表的な症状としては下腹部痛、貧血を伴うような過多月経、不正性器出血、月経困難症、腰痛、不妊、性交時の不快感などがあげられます。また、その大きくなった筋腫の場所により、症状が変わります。
        さらに、子宮筋腫の腫瘤(しこりのこと)が大きくなると、下腹部に触れた時に硬い物が確認できることがあります。

        筋腫の場所症状
        尿管、膀胱頻尿
        直腸便秘
        腰仙骨神経叢腰痛
        股関節の神経股関節痛

         

        この病気にかかりやすい方

        子宮筋腫は卵巣から分泌される女性ホルモン(卵巣ホルモン)の一つであるエストロゲンによって成長が促進されることがわかっています。そのため卵巣ホルモンの分泌が盛んである20~40代の女性に多く発生します。
        このようなことから初潮年齢の早い人、出産経験がない人、妊娠回数の少ない人、さらには肥満、糖尿病、高血圧、アルコール摂取も子宮筋腫のリスクが高いといわれています。

        診断

        医師による問診

        月経の状態や自覚症状、今までの病歴。さらに子宮筋腫の可能性がある場合は特に月経過多か、貧血があるか、頻尿、便秘、月経痛、お腹の張りなどについて具体的に答えることが望ましい。

        内診(視診や触診)

        膣鏡診…主におりものの性状や膣部、子宮頸部に異常がないかを確認
        触診…膣の周辺、子宮や卵巣の状態を調べる。
        〔超音波(エコー)検査〕細いスティックタイプのプローブ(超音波発信器)を膣に挿入し子宮や卵巣を観察する。

         

        治療方法

        症状がない場合

        経過観察

        症状があり、妊娠を希望する場合

        ・筋腫核出術(筋腫のみを切除する)
        ・UAE(子宮動脈塞栓術)
        ・MEA(マイクロ波子宮内膜アブレーション:子宮内膜全体を熱で加熱、壊死させる)
        ・FUS(集束超音波療法:高周波の超音波を筋腫に集中的に照射。そして、その時生じる熱エネルギーで筋腫の細胞を加熱、壊死させる)

        症状があり、妊娠を希望せず子宮を残さなくてもよい場合

        子宮全摘出

         

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