薬が効きにくい疾患とは?
頭痛薬を飲んでもあんまり薬が効かない気がするのは何故ですか?というご質問を頂きます。頭痛薬として販売もしくは処方されるものは偏頭痛を抑える目的で服用します。しかし、それが効かないとなると不安に思うのが当然です。実は、薬がよく効く頭痛と効きにくい頭痛があります。この違いを解説したいと思います。
薬が効きやすい頭痛
頭痛薬を飲んで30分もすると痛みが楽になる頭痛があります。その場合、おそらく偏頭痛(血管性頭痛)であることが考えられます。多くの偏頭痛は、痛みのポイントがあり痛みがドクンドクンと脈打つ感覚があります。
血管の拡張により起こる頭痛
偏頭痛(血管性頭痛)は血管が周囲の組織(筋肉や関節、靭帯、神経)に圧迫されることが引き金となり発生します。偏頭痛の発生する前兆があるのは、この圧力を感じることや血管が拡がった感覚からだと考えられます。この偏頭痛は圧力に打ち勝とうと血管を拡張するセロトニンというホルモンを放出します。そして、血管が拡張しすぎるとドクンドクンと脈打つような痛みを感じるようになるのです。
薬が効きにくい頭痛
一方で、薬が効きにくい頭痛は、薬を飲んでも改善されにくい筋緊張性頭痛があります。この頭痛の特徴は筋肉の緊張によりからだが引き攣れている。もしくは、お薬の薬理作用の範疇外であるためです。通常、頭痛薬の類は痛みをブロックするのが大きな役割なため、筋肉の緊張には影響を出さないはずです。一緒に筋肉を弛める薬が出ている場合は別のになります。